ファイリング・デザイナー検定には過去問がない!それでも一発合格した方法

超マイナーなファイリング・デザイナー検定。なんと資格取得の重要アイテム「過去問」がないんです!!
それでも3ヶ月でファイリング・デザイナー1級に一発合格した方法をお伝えします。
ファイリング・デザイナー検定とは
オフィス文書の発生から廃棄まで、ライフサイクル全般を適切に管理する人材を育成する目的で実施されるもので、1級は組織内におけるトータル・ファイリングシステムを設計・維持管理・指導できる知識技能を有することを認定するもの。(日本経営協会HPより・一部抜粋)
平たく言うと、お仕事で扱う書類・データなどの文書管理を指導できるレベルである証明。平均合格率は26.1%と難易度高めです。
オフィス環境を良くするサービスを提供する私にファイリングのスキルは必須、と考え受験しました。
2級は受験したほうがいいのか
2級に合格していなくても1級を受験できます。
が、2級の内容が理解できていないと1級のテキストに書いてあることが理解不能。実務上も2級テキストの図解に立ち戻る機会は多いので、2級テキストの入手と勉強はマストです。2級の受験は、お好みで^^
ちなみに3級は「仕事の効率を上げるにはファイリングの知識が必要だよ」という内容で新入社員向け。
超基本的なことが書いてあるので、全オフィスワーカー必修にしてほしい!
1級に一発合格するためのスケジュール
テキスト購入は3か月前でも間に合う
テキストは試験の3か月前に、書き込みのないものがフリマサイトにあったので3級2級と併せて購入しました。
手元に届いてから改定があることに気づき、協会ECサイトで1級のテキストだけ買い直しましたが、結局同じ版でした…(重複分はフリマサイトに出品)
社会人が検定試験に挑むときは、時間の確保がネックです。
初めの1ヶ月はテキストの内容理解と出題形式に慣れる期間、2ヶ月目以降は得点を積み上げる期間と考え、取り組み方を変えました。
人の記憶は時間が経つほど薄れていくけれども、何度も触れると長期記憶に保存されます。
2週間の間に3回以上触れると定着しやすいとか。これを利用し、3ヶ月の間に時間をおいて同じ問題を解いて記憶の定着度を高めました。
また、寝る前に見聞きしたことは長期記憶に移行しやすい、という情報も。
最後の1ヶ月はどんな眠くても、毎日寝る前に1問以上解くのを習慣にしました。
eラーニングは「ながら学習」ができる人向け
協会ECサイトには有料のeラーニングもあります。動画で授業を聞くイメージでしょうか。
私はそもそも動画学習が苦手なので購入しませんでしたが、電車通勤の時間や家事の合間に動画視聴するなど、「ながら学習」ができる人には向いているかもしれません。
▼第1回(概要)だけサンプルを視聴できます
→合格対策講座eLearning(外部リンク)
CBT試験対策は申込から
試験申し込みは1か月前。試験は毎年2回、7月頃と11月頃に行われ、約1ヶ月の試験期間の間にCBT(パソコンでポチポチクリック+記述式のタイピング)で受験します。
CBT試験の会場はたくさんありますが、マイナー資格ゆえに受験できる日程が少ない!
申込開始日の昼休憩に申し込みできるよう、ユーザIDとパスワードは事前に登録してメモしておきましたよ。
記述式の部分以外は、その場で点数がわかります。万一結果が悪かったらすぐ後半に申し込みできるよう、期間のかなり早い方で申し込みました。
実際はCBTでのスコアは正答率86%だったので、そのまま合格発表を待ちました。
▼CBT試験が初めてで不安、という方はウェブ上で練習できます
→プロメトリック CBT体験版(外部リンク)
過去問がない検定の対策
ファイリング・デザイナー検定では、過去問が公開されていません。
ということは、ひたすら巻末の練習問題を解くしかありません。
はじめは通しで数回解いて全体の時間配分などを把握。
苦手なところが絞れて来たら、そこを集中的にテキストと往復しながら解いていました。
バリエーションは自分で工夫
ずっと同じ問題を解いていると、理解していないのに正解の選択肢を覚えてしまうことも。
対策として問題文だけを見て、ノートに図や文章で回答するといった工夫もしました。わかっていないと書けないので、自分の理解度を把握するのに役立ちました。
他には、ランダムにぱっと開いた箇所を解く、後ろから解く、たまに2級を解いてみるなど自分が飽きないように工夫しました
記述式対策はラスト2週間で
記述式の問題は、半ば諦めていたものの最後の2週間で丸暗記。
どなたかのブログにもありましたが、文章問題は巻末の練習問題がそのまま出ました。
分類問題も解答を暗記しつつ他のバリエーションを妄想したり、職場の書類で当てはめてバリエーションを考える練習をしておくと、自信を持って答えられたはず。実際はかなりやっつけでした(笑)。
本番では時間がかかるので出題されたらひとまずパス。
最後にじっくり思い出してタイピングする作戦を実行しました。
実際に手を動かす
一番理解が深まるのは、実際に個別フォルダで書類整理を行うことです。
私の場合は、自宅のホームファイリング®(家庭向けに応用されたファイリングシステム)の導入を終えたところでしたので、作業内容を思い出すことで文章とイメージを一致させることができました。
また、職場は簿冊式ではあるものの、ちょうど文書廃棄の時期。このファイルは使い方が「常用」だな、とかまたオキカエ・ウツシカエを当てはめるとこう配置するのがいいな、など考えながら手を動かす場があったことが理解度を深めたように思います。

まとめ
ファイリング・デザイナー1級の受験レポートでした。
「資格試験は過去問を解いてなんぼ」と思っていた私には「過去問なし」は大ピンチでした。
検索して見つけた受験体験のブログ記事がなければ合格していたか危うい、なので恩送りの意味もこめてこの記事を書きました。ファイリングデザイナーに興味がある、試験対策を探している方のお役に立てれば嬉しいです。
勉強もしながら、ぜひ実際に手を動かしてファイリングしてみることをおすすめします。
オンラインでもファイリングサポートしていますので、試験対策としてもご利用くださいね。