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パワハラと言われる前に…片付けが有効策といえる理由

2025/09/12
パワハラと言われる前に…片付けが有効策といえる理由

パワハラが原因での労災認定で、1億5千万円の賠償と社長の辞任で和解、というニュースを目にしました。
遡ってみると、NHK NEWS WEBの記事に昨年度の精神障害による労災認定は過去最多であると掲載。

職場のメンタルヘルスについての問いに、産業医科大学の江口尚教授が具体的な対策について回答されています。

経営者や管理職の方にはご一読いただきたい内容です。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250625/k10014844151000.html

引用元:NHK NEWS WEB

私はこのニュースを目にした時、パワハラした人の家庭内はどんな状態だったのかな、と想像しました。

加害者の中には攻撃的・威圧的な振る舞いがデフォルトの人もいるでしょう。


でも家庭内に事情を抱えていたり、

業務がキャパオーバーになって一時的にメンタルダウンした結果、

加害者になったケースもゼロではないのではと考えました。


なぜなら人のメンタルは環境に大きく左右されるから。


片付けの仕事をしていると余計にそう感じます。

そして同時に、メンタルヘルス向上に整理収納が果たす役割は大きい、とも感じます。


片付けがメンタルヘルス向上に役立つと考える根拠

整理収納に取り組んで得られる効果として、代表的なものが3つあります。

 

  1. 探し物の時間が減る(時間的効果)
  2. 重複購入が減ってコスト削減(経済的効果)
  3. 快適な環境で暮らせ、人とのコミュニケーションが円滑になる(精神的効果)

 


整理収納アドバイザー2級認定講座では、ここを受講者さんに掘り下げていただくのですが

精神的効果に「確かに!」と驚かれつつ、納得される方が多いです。


例を挙げると、児童虐待のニュース。

家の外観やベランダなどが映りますが、荒れていることが多いですよね。

他人に見られる所に気を配るほどの精神的な余裕がない状態だった、とは言えないでしょうか。

(だから虐待して良いわけでは決してないのですが)


家が荒れる

探し物に時間がかかる

イライラして心の余裕がなくなる

片付ける気が失せ、さらに家が荒れる

誰にも相談できなくなる…


このループに入ってしまうと、とても危険なのは理解できますよね。

記事内でも「まずはアラートに気づくこと」が大事と書かれています。
自分の周りが荒れていたら、心の余裕がなくなっているアラートと捉えると早めに対処できます。

自分が機嫌よくいることは、最高の品質管理

他人を気遣う温かい気持ちも伝播しますが、イライラは伝播するスピードが速い。

だから自分の機嫌をキープすることは社会人にとって必須スキルです。


例えば、あなたがイライラしたまま家を出て、運転が荒くなったとしましょう。

ひやっとする場面でクラクションを鳴らされて、さらにイライラ

職場に着いても気持ちが収まらず、言動がつい威圧的に

周りはどう思うでしょう。


「家で何かあったのかな、体調悪いのかな」

そう気遣ってくれたら良いですが、そんな大人な対応できる人、そうそういません。


「なんだよ、気分で指示出しやがって」と社内の空気が悪くなり、報連相が疎かに。

そして「社長の言動はパワハラだ」と言われかねないのです。

そこからの負のループは…想像できますよね。


だから「気持ちよく家を出る」って社会人に必須スキル。

そのためにも身の回りの環境を整えるって不可欠な行為なのです。


環境から整えて、労災予防を

脳科学でも「気分を変えたいなら、環境を変えることが有効」と言われています。

家庭や職場の場所を変えるわけにはいきませんが、整えることはできますよね。


記事の中でも

「忙しくなると人は周りへの気遣いがなくなり職場も荒れていくので、意識的なメンテナンスが必要だ」

と書かれています。


整理整頓って心に余裕がないとできない、けど

余裕がない時でも整えやすい環境は作ることができる


ぜひ、職場環境(家庭も!)をメンテナンスするきっかけにしてくださいね。