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【ウチの防災】見直しました⑧ ガラス飛散防止フィルム

2025/07/28
【ウチの防災】見直しました⑧ ガラス飛散防止フィルム

何気なく飾っている額縁や写真立て。
地震が起きたらガラスが割れて凶器になるかもしれない…
そこでとりいれた対策のご紹介です。

危ないかも、と気づいたきっかけ

きっかけは、石川県能登半島地震後にとある整理収納アドバイザーが有志で行った防災セミナーに参加したこと。

そこで「避難経路である玄関に続く廊下のフォトフレームのガラス板をアクリル板にした」という話を聞いたのです。


「まずい」と思いました。


我が家の玄関には、結婚式で寄せ書きしてもらったものを額に入れて、壁掛けしてあったからです。

玄関にかけられた額縁
手前が玄関


「アレが割れたら、靴を履く前に確実にケガをする」


初めて自分ごととして捉え、対策を立てねばと思った瞬間でした。



アクリル板に入れ替えなかった理由

ガラス板からアクリル板への入れ替えを検討したときに、ネックの1つだったのが価格。

透明のアクリル板が比較的高価なのは、ホームセンター勤務時代に担当していたので知っていました。


ウチには大きめの額縁が二つ、写真立てが大小合わせて8つあります。

あるものに合わせるとなると、厚みの違うものをいくつか購入しなければならず、費用が嵩みそうです。

キレイに切るには専用の道具も購入せねばならない…となると、どうしても重い腰が上がりませんでした。


壁掛けの写真立て
リビング壁面の家族写真コーナー



外したガラス板をどう保管するか?問題もあったため、アクリル板に入れ替えることを断念しました。


使用したのはガラス飛散防止フィルム

代替え案として考えたのが、ガラス板に飛散防止フィルムを貼ること。

万一ガラスが割れても、破片が飛び散らなければ避難の妨げになりにくいと考えたからです。


今回はホームセンターで、防犯フィルムとして販売されている物を使いました。

防犯フィルム
カインズの防犯フィルム

A3サイズより少し大きめの、厚さ0.2mmのフィルム2枚入り。
写真立てなど小さいものに切って貼るには経済的です。

施工方法

0.用意するもの

カッターマット、定規、メジャー、カッターナイフ、ボールペン、水スプレー、布巾、ヘラ(商品に付属)

フィルムを貼る道具
カッターマット、黒は見づらいです…


1.まず計測

露出しているガラス面を計測します。

ガラス面の計測
ざっくりでも、書くの大事


2.下書きしてカット

保護フィルム側にボールペンで下書きし、サイズ感を確認します。

サイズ合わせ
現物でサイズ感を確認


説明書には5mm小さく、と書かれてありましたが、見栄えを考えて2mm小さく設定し直しました。

OKならカッターで切り取ります。


3.水スプレーして貼り付け

説明書には「食器用洗剤を2、3滴加える」と書いてありましたが、すっ飛ばしていたので真水で…^^;

ガラス面とフィルムの接着面にたっぷりスプレーします。

ガラス面に水スプレー
ガラス面に満遍なく


この時、フィルム側の接着面が濡れていないと、張り付いて位置の調整が難しくなります。


4.位置が決まったら水抜き

貼り付ける位置が決まったら、気泡と水をヘラで抜いていきます。

ヘラで気泡を抜くところ
スマホフィルム貼る感じです


水が押し出されてくるので、布巾で吸い取りながら丁寧に行います。

水が出てくるところ
意外と滲み出てくるので丁寧に




トータル作業時間は1時間ほど。

透明度も申し分なく、近づいてみてやっとわかるくらいの仕上がりです。

仕上がり写真
角にフィルムの端が見えるくらい


効果のほどは、ガラスが割れる事態にならなければわかりませんが、一つ不安材料が減りました。

写真立てにも順次貼っていき一安心といったところです。



方法はいろいろある

私の場合は自身のホームセンターでの勤務経験と、他の方の取り組み事例を見聞きした蓄積から「フィルムを貼る」と言う方法を選びました。
が、「装飾品の落下・飛散をどう防ぐか」という観点で言うと、方法は他にもあります。

そこで参考になるのがこの本です。


「職場整理収納アドバイザー」の生みの親であり、3Sサミットなどでご活躍の家村かおりさん。

コンサルティング先の幼稚園での取り組み事例が写真入りで紹介されています。



本書124-125ページでは、

・ラミネート加工して避難経路以外に掲示する方法や

・ジェルシールとマグネットを使って掲示物自体を軽量化する方法

も載っています。


安全・安心な職場づくりという観点から、すぐ真似できることがたくさん載っています。

ぜひ参考にしてみてください。


まとめ

額縁や写真立ての地震対策について、ガラス飛散防止フィルムを使う方法をご紹介しました。

何気なく置いているものも、災害時は「落下物」として凶器になるかもしれない

「そういう視点」を持って初めて生まれる気づきです。


知っている以上、対策しないのはプロじゃない

そう思って(時間はかかりましたが)施工することができました。


安全安心な職場づくり・住まいづくりを進めたい

でも、何から始めれば良いかわからない

そんな方は、ぜひ一度ご相談くださいね。